2014年7月7日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)            




鳩!どうして平和の象徴なの??

前回、鳩という漢字に「九」が入っているのは何故だろう? についてレポートを書かせていただきました。 鳩は「クルックル~♪」 や 「クックックッ」と鳴いています。この泣き声を漢字に当てはめ、「九」という漢字が付けられたのです♪


そして今回の鳩雑学は、
どうして平和の象徴になっているの?について調べてみました。


鳩が平和の象徴になっているのは、旧約聖書に出てくるノアの方舟(はこぶね) というお話が関係していました。


神様は堕落している人間たちに怒りを覚え、大洪水を起こし、いったん世界を滅ぼそうと考えるのです。 しかし、善人だったノアの家族だけは、例外的に助けてあげようではないかq(^o^)p このような気持ちを抱くのでした。


神様
「この日に大洪水を起こすから、君たちが生きていけるよう方舟(はこぶね)の造り方を教えてあげよう。そして、あらゆる動物を一つがいずつ乗せるのだ。 わかったね。」 


ノアさんはこの忠告を守り、大雨が降るのを待ちました。
やがて、神様が言うとおり大雨から大洪水へと発展し、あらゆる生命がこの世から姿を消していくのです。


しかし、40日間方舟に乗り続けたノアさんでしたが、一向に水が引きません。世界の様子がよくわからない(><) 


そこで、ノアさんはカラスを放つのですが、一向に戻ってきませんでした。


次に鳩を放ちますが、すぐに戻ってきてしまいます。羽を休める場所がないので戻ってきてしまいました。(まだ水が引いていないことがわかりました。)


さらに7日後、再度鳩をはなちます。すると、鳩はオリーブの枝をくわえて戻ってくるではありませんか\(^O^)/   あっちの世界は水が引けたんだな。 さらに、7日後に鳩を放つと、鳩は戻ってきませんでした。 すでに安らげる場所になっていたのです。


そうなんです。方舟から放たれた鳩がオリーブの枝を加えて舞い戻り、再び平和が戻ってきた事から、鳩が平和の象徴だとされているのです。



ピカソが描いた鳩です。加えているのはオリーブの枝♪


追記
ちなみに、鳩が平和の象徴として世界に広がりをみせたのは、1949年に開催されたパリ国際平和擁護会議からです。 この会議のポスター(鳩のポスター)を描いた人物こそが、あのピカソさんです。もともと、ピカソは子供の頃から鳩が大好きで、子供の名前にもパロマ・ピカソと名付けたほどです。パロマ(paloma)はスペイン語で鳩を意味する単語です。 


あの湯沸器メーカーのパロマという会社も、「社名に鳩を取り入れる事で、平和な暮らしを支えていく!そんな存在であり続けたい」 このような意味が込められた社名となっています。



煙草のピース

煙草のピース!
よく見ると、鳩がオリーブの枝を加えているではありませんか(・ω・ノ) 


もともと、ピースは第二次大戦が終わったころに発売された煙草です。(平和への願いを込めて、このネーミングとなりました) その後、1952年に日本専売公社(現在日本たばこ産業)はピースのパッケージデザインを変更します。


このデザインを担当した人物こそが、アメリカで活躍したレイモンド・ローウィという工業デザイナーで、平和を象徴する鳩をモチーフにしたパッケージとなりました。 





不二家のLOOK!
このロゴとパッケージをデザインしている人物が、レイモンド・ローウィです。


雑学が雑学で結ばれていくぅぅぅ~ 雑学って本当に面白い♪ (雑学研究家 安田泰淳)


    








TOPページへ