著者 安田泰淳(雑学研究家)



津波てんでんこ!とは何ですか?


津波は、人間の想像をはるかに超える速さでやってきます


今回は沿岸に住んでいる方に知っていただきたい雑学です。
太平洋に面した、青森から宮城までの間を三陸海岸といいます。この三陸海岸に住んでいる人たちは、先祖代々から受け継がれているある言葉が存在するのです。


「津波てんでんこ」です。


昔から津波に悩まされていた三陸海岸に住む人たち!
そこで、先人たちは自分たちの体験を活かそうと、伝承され続けている単語こそが「津波てんでんこ」です。


先人たち
「とにかく津波は早いんだ!すぐに津波は到達してしまう。津波が来た時は、てんでんこ(各自バラバラに)に逃げたほうが良い!家族などに構っていると、逃げ遅れてしまうんだ。血を残すためにも、自分の命を優先させなければいけない!」


釜石東中学校ではこの教えに従い、先生が指示を出す前に生徒が一斉に退避し、全員の無事が確認できました。一方、ある小学校では、点呼を取っていたために逃げ遅れ、児童の7割が死亡(行方不明)してしまいました。


海岸近くにお住まいの方は、「逃げる場所」と「てんでんこ」をお子様に教えてあげてくださいね。


「てんでんこ」 = 「てんでんばらばら」 という意味です (雑学研究家 安田泰淳)


    







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