2014年6月29日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)            




ひこにゃん!キャラが猫の理由とは??


画像は彦根市役所から引用


”ゆるいマスコットキャラクター” を略した言葉が、「ゆるキャラ」ですが・・・ 


このネーミング!実はエッセイストのみうらじゅんさんが考案したもので、実際に特許も取得していました。この特許が関係している為に、「ゆるキャラ」VS「ご当地キャラ」という言葉が対立しているのです。


ブンカッキーです♪

みうらさんは、2000年に行われた国民文化祭に登場したブンカッキー(瀬戸内海の新鮮なカキをモチーフにしたキャラクター)を見て、「ゆるキャラ」というネーミングを思いついたそうです。


過去を振り返ると、1950年に登場したペコちゃん人形(ミルキーのキャラクター) また、1949年にはコルゲンコーワでおなじみのケロちゃんなどのキャラクターも存在しておりました。


そんなゆるキャラ!火付け役となったキャラクターこそが、今回の雑学のテーマとなるひこにゃん(性別は決まっていません)さんです。ひこにゃんは白猫をモデルにしていますが、この猫はいったい何をモチーフにしているのでしょうか?


ひこにゃんは滋賀県彦根市のイメージキャラクターです。彦根といえば彦根藩。この彦根藩の二代藩主に井伊直孝という人物が関係していました。直孝は大坂夏の陣で大活躍をし、豊臣秀頼を自害に追い込んだ人物として知られています。


ある時、直孝は鷹狩りをして楽しんでいました。その帰り道!豪徳寺の前を通りがかると、和尚さんの飼っていた猫が、井伊直孝に対して手招きする仕草を見せたのです。


荒れたお寺ではありましたが、井伊さんはそこで休憩することにしたのです。


しばらくすると・・・
なんと、雷を伴う強い雨が降ってきたではありませんか!


井伊直孝
「猫のおかげで雨に濡れずに済んだぞ!何かお礼がしたい。」そこで、荒れていた豪徳寺を建て直す為に多くのお金を寄付したのです。この寄付のおかげで豪徳寺は盛 り返したといわれます。


この猫が亡くなると、和尚さんはお墓を建ててあげました。境内には招猫堂がたてられ、猫が片手をあげている姿をかたどった、招福猫児(まねぎねこ)が作られました。諸説ありますが、招き猫の由来はここから来ているのではないか?とされています。


この招き猫をモチーフにしたのがひこにゃんだったのです。 だから、ひこにゃんは猫だったんだぁ~o(*・▽・)ノ” (雑学研究家 安田泰淳)