2014年8月15日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)            




花火大会!夏に行われるのは何故ですか?

夏の花火より冬の花火の方がより美しく見えるのです。冬は乾燥していて霞が少なく、空気が澄んでいるためです。


花火の発祥の地とされる中国では、正月に花火でお祝いをするために、冬場の花火が多いようです。


ここで疑問に思ったぞ(-д-;)
日本の花火大会は夏に行われるケースがほとんどです・・・ どうして、夏に花火を打ち上げるのでしょうか?


Q、日本で最初に花火を鑑賞した人は?
A、なんと!あの徳川家康だとされています。


当時の花火は打ち上げるものではなく、筒に火薬を詰め込み、火を噴かせて楽しんでいたそうです。(現在でも手筒花火が存在しますよね^^)


その後、打ち上げ花火を開発したのが鍵屋という花火屋です(1711年) 6代将軍家宣の命で鍵屋が流星を打ちあげた!との記録が残されています。


その後、鍵屋6代目の弥兵衛さんが打ち上げ花火を披露して、一躍時の人となりました(1733年) → 花火の歴史!「たまや~」 と叫ぶのは何故ですか?


夏に花火大会が行われる理由!この1733年にヒントが隠されていました。1732年に起こった享保の大飢饉。長雨による冷夏とイナゴの大群により、西日本各地で不作に陥ってしまいました。


そこで、時の将軍である徳川吉宗は、享保18年5月28日(現在の7月頃)、死んだ人の霊魂をなぐさめる事と、悪霊を追い払うために隅田川で水神祭を行いました。この時、打ち上げられたのが花火だったのです。


その後、隅田川の川開き(川涼みの開始を祝う行事)になると、大花火が打ち上げられるのが習慣となり、「夏」 = 「花火」 という方程式が出来上がりました。


お盆では、
迎え盆(13日) → 精霊に家の場所を教えるため、夕方に迎え火を焚く習慣


送り盆(16日) → 精霊があの世に帰っていくため、迎え火と同じ位置に送り火を焚く習慣が存在します。


(精霊流しも、精霊船に火を灯していますよね)


昔から、日本では火を灯してご先祖様を送り迎えする風習があり、また、火は悪霊が嫌がるものだとされていました。


よって、死者の供養を目的とし、また疫病を退治する目的で、花火が放たれたと考えられています。こんな背景から、少し前までご先祖様を供養するために、お盆に花火を打ち上げる地域が多かったようです。


花火大会に行ったときは、健康の祈願とともに、ご先祖様の事を思い浮かべてみてもいいですよね(^^)  (雑学研究家 安田泰淳)