2012年8月29日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



ダウン症候群とは何ですか?

人が人を理解するためには
まずは障害そのものを知らなければいけないのではないか?


そこで、今回はダウン症候群について調べてみました。


画像は染色体です。

画像をご覧ください。
大きい染色体から順番に数字が付けられています。ダウン症とはこの21番目の染色体が一本多い為に、様々な症状が表れる障害です。


先天的な障害であり、800人 ~ 1000人に1人の割合で出生するとされています。ダウン症の大きな特徴は母親の出産年齢により出生率が異なる点です。


ある研究報告によると
25歳で出産した女性 = 1/1200
30歳で出産した女性 = 1/880
35歳で出産した女性 = 1/290
40歳で出産した女性 = 1/100
45歳で出産した女性 = 1/46

高齢出産になるとともに、ダウン症の出生率が高くなるのが特徴です。


Q,そもそも染色体とは何だろう?

昔の人たちは疑問に思っていました。
「人間はどうして犬や猿を生まないのだろうか?」 1590年、顕微鏡が誕生してから少しずつ謎が解明されるのです。


学者さん
「そうだったのか! 生き物は細胞でできていたんだね。 その細胞の中を顕微鏡で調べてみると、ひも状のものが存在するぞ・・・」


ひも状のものは色素によく染まる事から
”染色体” と名づけられました。


さらに染色体を調べてみると、この中にDNAと呼ばれる核酸が存在し、これが体の設計図(遺伝)を決めている事がわかったのです。この染色体が、「多かったり」・「少なかったり」・「失われていたり」 している時に様々な障害が表れるのです。


例えば、
慢性骨髄性白血病の場合です。
9番目の染色体と22番の染色体がそれぞれ一部で切断し、9番染色体の断片が22番染色体へ、22番染色体の断片が9番染色体に結合する場合に起こります。


また、5番染色体の一部が失われている場合、骨髄機能の異常(骨髄異形成症候群)や重度の知的障害になる事があるようです。染色体番号が小さいものほど、生命に関わる染色体となるので、12番までの染色体に異常があれば、流産する確率がいっきに高くなるようです。


ダウン症は21番染色体が3本あったときに発症する障害です。
では、ダウン症の症状(特徴)とはどのようなものがあるのでしょうか?次のレポートに続きます。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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