2012年9月2日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



お腹の赤ちゃんはダウン症? クアトロテストとは何ですか?

お腹の中にいる赤ちゃんはダウン症なのだろうか?
クアトロテストとは、妊婦さんの血液を採取し、ダウン症の確率を調べる検査です。 → ダウン症とは何ですか?   


さらに細かく調べると、下記の状態を調べる事が可能でした。


〇ダウン症候群 (21トリソミー)
〇エドワード症候群 (18トリソミー)
〇開放性神経管奇形


トリソミーとは染色体が一個余分に存在した状態をいいます。


ダウン症候群とは何ですか? (福祉情報13参照)


エドワード症候群とは何ですか? (短編福祉7参照)
エドワード症候群とは18番染色体が一つ多いがために、中枢神経の異常や奇形の症状が現れます。治療法は存在せず、生後1年までの間に約9割が死亡しています。


〇開放性神経管奇形
神経菅が正常に作られない為、脳や脊髄などに障害を及ぼします。


クアトロテストは、採取した血液から4種類のたんぱく質を測定し、その偏り具合から先天性疾患の確率を予測するものです。


染色体の異常は、超音波検査である程度わかりますが、ダウン症に関しては超音波ではわかりません。


そこで、「ダウン症なのかどうか?」 を確実に調べる場合、
羊水を検査をする事となります。


画像はレディースクリニック つねざわから引用

羊水とは妊娠時に羊膜内を満たしている液体の事です。この羊水が赤ちゃんを包み、その身を守っているのです☆ ちなみに、羊膜が破れ、羊水が体外に出る事を破水といい、出産の直前に起こります。


この羊水に存在する胎児の細胞を調べる事で、ダウン症なのかどうか?を判断する事ができるのです。 しかし、羊水検査にはリスクが伴います。


200~300回に1回の割合で
胎児が死亡する事例が発生しているのです。


そこで登場するのがクアトロテストです。


羊水検査ではリスクが伴いますので、まずはクアトロテストを行い確率を導き出し、その後この検査を行うかどうかを判断するものです。


検査可能日  =  15週~21週までが検査可能です。
保険適用外で、20,000円前後で受けられます。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


福祉情報17へ 今さらですが、自閉症とは何ですか?









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