2012年9月2日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



自閉症とは何ですか?

自閉症は発達障害の一つとして数えられています。
発達障害とは、子供が発達する過程で、体の一部が成長せず、その機能が限定的になってしまう障害です。


自閉症は脳機能の発達に支障をきたしているのではないか?とされており、男女比は 「4:1」 ~ 「5:1」 と圧倒的に男性が多いのが特徴です。


また、三歳までに何らかの症状が現れます。


自閉症には様々な特徴が報告されています。
主に下記の症状が表れた場合、「自閉症」 または、「自閉症スペクトラム」と診断されています。


対人性・社会性の差異

社会のルールがうまく理解できない事です。

喜怒哀楽を示さず、他人と係わろうとしない傾向にあります。また、無関心(無関心を装う事も)で、視線を合わせない特性があり、相手の感情を読み取るのが苦手なため、協調性に乏しい傾向にあります。



コミュニケーションの差異
障害のない子供の場合、興味のある言葉を中心に少しずつ覚えていきますが、自閉症者においては、興味の無い言葉に関心を示さず、これがコミュニケーションにおけるギャップにつながります。


言葉を知っていても、言葉を使ってコミュニケーションをとらなかったり、相手の言葉をオウム返しでしゃべったりします。何かをしてもらいたい事があったとしても言葉では伝えず、相手をひっぱり、伝えたい事を手(体)などで表現するのが特徴です。



想像力の差異
Bというルートがあるのにもかかわらず、毎日必ずAというルートで帰ろうとします!想像力が不足しているために、Bというルートが不安で不安で仕方がないためです。


また、柔軟性の欠如(ルールを曲げようとしない)、「〇〇ごっこ遊び」が苦手なのも想像力による差異があるためです。想定外の事態に遭遇すると、想像力が乏しいがためにパニックを起こすケースも存在します。


興味の範囲が限られている(こだわり)
扇風機など、回転するものに興味を示したり、水道の栓を開けたり閉めたりするなど、物事に対してこだわりを抱くと、永遠に続けてしまいます。



自閉症は100人いれば100通りのタイプが存在しますので、どこまでが健常者で、どこまでが自閉症者なのか? が曖昧となってきます。 よって、100人いれば100通りの支援が必要となってきます。 


果たして自閉症の原因とは何だろう?
次のページでご紹介させていただきます。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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