2012年9月19日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家) |
統合失調症の原因は何ですか?
統合失調症について調べています。 → 統合失調症とはなんですか? 今回はこのレポートの続きとなります。
統合失調症のメカニズムは解明されていないようです。しかし、ドーパミンが関係しているのではないか? と考えられています。
ドーパミンとは神経伝達物質です。
え? 神経伝達物質とはなんですか?
脳には数百億個もの神経細胞がひしめきあっています。この細胞同士の情報を伝えているのが神経伝達物質です。
神経細胞には神経線維という紐のようなものが存在し、これらが結びつく事によって、神経ネットワークが確立されています。(シナプスと呼ばれる接合装置によって神経線維が結ばれています)
繋がったネットワーク!
細胞同士の情報のやりとりをするのがドーパミンの役割となっています。
このドーパミン! 興奮作用のあるノルアドレナリンを導く物質として知られています。つまり、ドーパミンの分泌量が多いと、必要以上に脳が興奮してしまい、情報のやり取りが混乱してしまうとされています。
統合失調症にも二種類のパターンが存在します。
☆陽性症状 〇幻聴 〇幻覚 〇イライラする 〇激しく興奮する 〇攻撃的になる 〇意味のない行動をとる 〇突然笑う・突然しゃべる 〇思考障害
☆陰性症状 〇ひきこもる 〇意欲が低下する 〇会話が少なくなる 〇集中力がなくなる 〇注意力がなくなる
ドーパミンの過剰分泌により、
陽性症状を引き起こす原因となっています。
一方、ドーパミンの分泌量が少ないと、興奮作用が働かないために、行動力に支障をきたすと考えられています。 つまり、陰性症状を引き起こす原因はドーパミンの分泌不足ではないか?と考えられています。
福祉研究
陰性や陽性の症状を知っていれば、
「これは性格ではなくて統合失調症なんだ!」 ← このような認識が生まれ、相手の事を少しでも理解する気持ちが生まれるのではないでしょうか? 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト
/ 障がい者就労研究家)
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