2012年9月23日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



聴覚処理障害!その症状と対処方法

前回は聴覚処理障害とは何ですか?というテーマでレポートを書いてみました。 → 福祉情報31参照  


音は聞こえているけれども言葉の内容が理解ができない。


聴覚処理障害の症状は
〇何度も聞き返す。
〇特に雑音が激しい場所での聞き取りが困難。
〇音声の指示に従うのが苦手。
〇授業などの際、聴覚で覚えるのが苦手。 などがあります。


原因は特定されていません。
生まれつきのものから、後天的なもの(脳を強く打った・脳卒中になった・高熱)まで、様々なケースがあるようです。





耳から入った音は聴覚野へ行き、
ここで音が処理される事で内容を理解する事ができるのです。


この聴覚野が機能しなかったり、聴覚野までの間に何らかの機能障害がある場合、言葉を認識する事が難しくなってしまうのです。


しかし、耳から入ってきた情報を認識するのが難しいだけであって、目から入ってきた情報は視覚野で処理されるので、それを補う事が可能となります。


学校教育の場合、先生の口元を見て何を話しているのかを判断する事も可能です。先生にも協力をしてもらい、生徒に向かってお話をしてもらう事により、視覚を用いて内容を判断する方法が存在します。


ある程度意識をし、
なるべく、「口」や「顔の表情」などに目を向ける事で、それを補う訓練が必要になってきます。


福祉研究
人間は無意識のうちに効率を求める生き物です。 一度話した内容を聞き返されると、同じ内容を話さねばならず、思わず ”ムムッ”(怒) となってしまいます。

しかし、「これは聴覚処理障害と関係があるのではないか?」、このように認識をすれば、大きな心で大人の対応ができるのではないでしょうか(・ε・´ノ) 相手を責めないでくださいねm(__)m。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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