2012年10月1日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



盲導犬(補助犬)、衛生面や犬アレルギーは大丈夫なのですか?

障がい者の方が社会と共生していくために、
そのサポートをしてくれるのが補助犬(盲導犬・介助犬・聴導犬)です。


前回、身体障害者補助犬法という法律が施行され、盲導犬の入店を拒否する事ができなくなりました! というレポートを書きました。 → 福祉新聞42参照


しかし、お店側の立場で考えてみると・・・


「衛生面は大丈夫なの?」
「犬アレルギーは大丈夫なの?」 このような疑問を抱きます。


実は身体障害者補助犬法には、お店側の義務だけではなく、飼い主側の義務もしっかりと明記されているのです。


〇身体障害者補助犬の衛生の確保
補助犬の体を清潔に保つとともに、予防接種及び検診を受けさせることにより、公衆衛生上の危害を生じさせないよう努めなければならない。


つまり、補助犬の管理者は社会に迷惑をかけないように、衛生面をしっかりと管理しなければいけませんよ。 と明記されているのです。


盲導犬の排泄は指示がなければ行いませんし、
洋服を着せたり、毎日ブラッシングを行う事で、抜け毛を撒き散らさないよう、管理者側も義務を負っているのです。


一方、犬アレルギーとは
犬に触ったり、近づいたりすると、「くしゃみ」・「鼻水」・「涙」などの症状がでる事です。


犬アレルギーの原因は、「体毛」・「フケ」・「唾液」、またはフケをエサにしているダニなどが体内に侵入し、これを排除するために様々な症状が現れます。


管理者は常に犬の衛生面を管理する義務があり、ブラッシングやシャンプーなどを頻繁に行っているため、完全ではないものの、犬アレルギーの発生を抑えているのです。


みんなが一緒に暮らせる社会。
それは、一方の権利だけを押し付けるのではなく、お互いがお互いの考えや立場を尊重する事が大切だと思いました。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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