2012年10月29日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



スワンベーカリーを立ち上げた人物!小倉昌男さんとはどんな人?

小倉昌男さん(1924-2005)は、会社の反対を押し切って、クロネコヤマトの宅急便を考案し、実現した人物として知られています。


当時、小包は郵便局が独占していました。規制により、民間が経営に参加することができなかったためです。そこで、小倉さんは国を相手に裁判を行い、規制を撤廃することに成功させた人物です! 後に、宅配事業に参入する事となりました。


そんな小倉さんがクロネコヤマトを退社したのが1995年です。


ある時、小規模授産施設で働いている障がい者のお給料が平均一万円に満たない事を知った小倉さん! 自分の持っている経営ノウハウを施設職員に教える事にしたのです。


しかし、経営が改善される事はなかったそうです。
そこで、1996年に一般の消費者向けに売れるものはないか?と考え、全国でセミナーを開催したのです。


やがて、「自分が見本を見せなければ駄目だ!」と考え、自らが立ち上げたお店こそがスワンベーカリーというパン屋さんでした。(ヤマト運輸とヤマト福祉財団に協力をお願いしました)


小倉さん
「障がい者の方がこのパン屋さんで働いて、月に10万円稼げる仕組みを作るんだ!」 ← このような理念のもと、障がい者福祉の根底を変えようとした人物として知られています。


ちなみに、スワンベーカリーの店名の由来は
アンデルセンの童話、「みにくいアヒルの子」から取ったそうです。みにくいアヒルだと思っていたら白鳥(スワン)だった! このスワンを由来とし、スワンベーカリーと名づけたそうです。


主に知的障がい者を中心に採用しているこのお店。
どのような仕組みを用いて、月に10万円以上のお給料を支払える組織となっていったのでしょうか? 次のレポートにつづく  出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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