2012年11月4日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



紙幣の識別マーク!いつから始まったの?

視覚障がい者の方はお札を識別する事ができるのでしょうか?

お財布にあるお札に注目です♪
表面左右の下側に識別マークが存在し、これを触れる事で目が不自由な方でもお札を認識できる事ができるのです。


千円札    = 棒線
五千円札  = 八角形
一万円札  = L字


しかし、お札に触れてみると・・・
あれれ~(-_~-)  それほど凸凹(でこぼこ)していないぞ~


そもそも、お札に識別マークを導入したのが1984年です。
この識別マークは透かしの部分に厚薄を入れており、凹凸がはっきりしていたそうです。その為、視覚に障害があったとしても、お札を認識する事が可能となり、利用しやすい環境が整いました。


しかし、マークの凹凸をくっきりと出したため、自動販売機やATMなどで不具合が発生し、社会問題に発展してしまいました。この頃、自販機やATMが急速に普及していた時期と重なります。


このような事情から、
2003年11月1日から発行されたお札から、認識マークを改める事となり現在のマークに至るのです。


現在のお札は厚く盛り上げて印刷する「深凹版印刷」を用いています。しかし、凸凹の感触に乏しく、識別するのに苦労をしている視覚障がい者の方も数多く存在しているのが実情です。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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