2012年11月12日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



パニック障害の原因って何ですか?

前回、パニック障害とは何だろう? このようなテーマでレポートを書かせていただきました。 今回はパニック障害の根本になっている原因とはなんなのか? について調べてみました。


実はパニック障害の原因は良くわかっていないのです。
様々な説が存在していますが、心の病気というよりも、脳機能に何らかの問題があるのではないか?このように考えられる傾向にあるようです。


パニック障害のポイントとなるのが扁桃体(へんとうたい)と前頭葉(ぜんとうよう)です。




危険を察知するとどうなるか?
脳に存在する扁桃体という場所が刺激を受ける事になります。この扁桃体が刺激を受ける事により、「いつでも逃げられる状態」 または 「いつでも戦える状態」 に身を置くことが可能となります。


「危険を察知」 → 「扁桃体が刺激」 → 「心拍数が一気に上昇」 → 「過呼吸、心臓の動悸・発汗を促す」 → いつでも逃げられる状態に(戦える状態) → 自然界を生き抜く


ストレスなど、何かしらの条件が扁桃体に刺激を与え、パニック発作の症状である、「激しい動悸」・「息切れ」・「過呼吸」・「手足のしびれ」・「けいれん」・「吐き気」・「胸の痛み」・「失神」 などを引き起こしているのではないか?


と考えられています。


このような要因がありますので、
パニック発作が起きた後、お医者さんで詳しく調べてもらっても、体の異常が見られない傾向が多いようです。(さらに不安を増大させ、パニック障害の悪循環を引き起こしてしまいます)


もう一つのポイントとなるのが前頭葉の機能です。
危険が過ぎ去ると、前頭葉が脳に対してあるメッセージを送ります。


前頭葉
「脳の皆さん、ご安心を☆ 危険は過ぎ去りましたよ♪」


しかし、何かしらの原因で前頭葉が働かないために、数十分もの間メッセージが送られず、扁桃体に刺激を与え続けているのではないか? と主張する専門家も存在しています。


このような理由があるために、
パニック障害の方は、心拍数を上昇させてしまう、「カフェイン」・「ニコチン」・「アルコール」などを摂取すると、症状を悪化させる原因になってしまうのです。。


次のレポートでは、パニック障害の方はどのぐらい存在するのか?について調べてみました。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


福祉情報80へ パニック障害の方はどのぐらいいるのですか?









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