2013年1月2日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



性同一性障害とは何ですか??

世の中に存在する差別や偏見。
これらのものを少しでも減らすためには、障害の本質そのものを知る事が大切になってくるかと思います。


みんなが少しでも幸せになってもらいたい
そこで、今回調べたテーマは性同一性障害についてです。
まずは名前に注目です。


◎性同一性とは何だろう?
人間は、「自分は男である」 または 「自分は女である」 と無意識のうちに認識しています。 この認識を性同一性と呼ばれており、一歳半から二歳頃までに備わるとされています。


この性同一性。
その多くは身体的特徴(「おちんちんがついている」・「ついていない」)と一致するのですが、一致しない人も存在するのです。


「自分の体は男性なのに、意識が女性である」 または、「自分の体は女性なのに、その意識は男性である。」 このように、身体的特徴とその認識が一致せず、継続して違和感を持ち続けているケースがあるのです。


これを性同一性障害と呼ばれています。
「どうして自分の体におちんちんが付いているのだろうか?」 ・ 「私は女の子ではないの?」 などの疑問を抱きます。


性同一性障害は様々なケースが存在しますので、一つのパターンに当てはめる事はできません。


例えば、この障害の特徴である違和感です。 これを解消するために、女装や男装をする事で、ある程度違和感を取り除けるケースもあれば、女装や男装だけでは満足せず、性転換手術をしてその違和感を解消するケースなど様々です。


「我慢すればいいじゃないか」 


このように感じる方もいらっしゃるかと思いますが、この違和感が強すぎると 「男として生きているのが本当に辛い」 ・ 「死んでしまいたい」 ・ 「自分を殺してほしい」 このような気持ちに苛まれてしまい、精神的に不安定になってしまいます。心療内科に通う方も多いようです。


同一性を英語で表すと、「identity」(アイデンティティー)という単語になります。アイデンティティを辞書で調べると、「一人の人間としての個性」・「独自性を持った、ほかならぬ自分であるという確信」などと書かれていました。 つまり、「自分とは何なのか?」という疑問や確信です。


子孫を残すという人間の本能。つまり、生きる上での根底の部分における同一性が揺らいでいるので、精神的な違和感に発展するのではないかと思います。


精神的な不安定の要因
「ヒゲが生えるのが嫌だ」・「おっぱいが大きくなるのに違和感を感じる」 などの直接的な要因と、「周りから理解を得られない」 このような対人的な要因がありますので、相手を理解しようとする気持ちが大切になってくるのではないでしょうか?


よ~し!もっともっと性同一性障害について知ってもらいたい(*・ー・)ノ
次のレポートからは個別の疑問について調べてみました。ご覧頂ければ幸いです。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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