2013年2月3日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



按摩とマッサージの違いって何ですか?

点字名刺のお仕事で、視覚障がい者の方をお話をしていたら・・・
え?「按摩」(あんま)と「マッサージ」って微妙に違うんですかw(゚o゚)w


そもそも、由来が異なっていました。


按摩は中国で誕生し、日本に渡ってから独自の体系を確立されたのではないか?とされています。ですので、中国の按摩(正確には推拿「すいな」と呼ばれています)と、日本の按摩は異なるのです。(伝わった時期は不明でした)

「按」 = 押さえること
「摩」 = さすること

按摩の特徴は
〇衣服の上から施術を行います。
〇また、心臓から遠くへと施術を行います。


中国では「気」や「血」の巡りを大切にする医学が発展し今日に至ります。そして、この、「気」や「血」が流れる道を経絡(けいらく)と呼ばれており、一般的に按摩はこの経絡の理論に基づいて施術を行います。 → 経絡とはなんですか?(経絡図)


(ちなみに、ツボは経絡上に存在しています。)


一方、マッサージはギリシャで誕生し、フランスで体系化されたとされています。日本に渡ってきたのは明治時代!軍医である橋本乗晃がフランスへ視察した際、按摩とは異なるマッサージの技術(書物)を持ち帰ったのが始まりだとされています。


マッサージの特徴は
〇直接、肌に触れて施術を行います。
〇心臓に向かって施術を行います。


よって、オイルを体に塗り、
肌に直接施術を行うのはマッサージになるのです。


現在では、按摩や指圧を含めてマッサージ呼ばれるケースが多いようですが、正確には、このような違いがありました。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


福祉情報96へ 視覚障がい者!鍼や按摩などで働く人が多い理由









TOPページへ