2013年12月21日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)             このエントリーをはてなブックマークに追加  




白杖!実は様々なものが存在していた

前回、視覚障がい者の方が使っている白杖ってどんな役割があるのですか? というテーマでレポートを書かせて頂きました


その役割の一つが、
「目が見えないのでご迷惑をおかけするかもしれませんが、道を譲って頂ける等、理解をして頂けると嬉しいです。」 と、自分自身が視覚障がい者である事を知って頂くために白杖を所持しているのです。


しかしこの白杖!
様々なものがあるために、白杖だと気が付かないケースもあるのです。


先日、道を歩いていると、「バス停はここですか~」
大きな声で呼びかけていたので、ここで初めて視覚に障がいのある方なのだと確信いたしました。 ちなみに、その方が持っていた杖は、グリップの部分が茶色(曲がっていました)、支柱の部分が白いものでした。


よ~し\(^O^)/
視覚障がい者の方の理解を深めるために、少しだけ白杖について調べてみるぞ~~(ノ´▽`)ノ  


○白杖の種類
白杖は、他の杖と同様に大きく分けて3つに別れています。


・グリップ(握り部分)
・支柱
・先端チップ(石突)


≪形状①(グリップ部分≫


・I字型(一般的な白杖)


・C字型(曲り)


・T字型


・L字型


・丸型(ノブ型)



C字型、T字型、L字型は、体をしっかり支えたい方や、体に痛みや麻痺がある方が使用しています。


≪形状②(支柱部分)≫
白杖の支柱部分は、大きく分けて3種類です。

・直杖(ストレート式)


・折りたたみ式


・スライド式


支柱の素材は、「木製」・「アルミ製」・「グラスファイバー」・「カーボン」・「軽金属」などがあります。


≪形状③(先端チップ部分)

・スタンダード


・パームチップ式(キノコのかさのような形状)


⇒凹凸のある道路に効果があります。


・ローラーチップ式

チップが回転します
視覚障がい者の方が杖をついて歩くとき、離れた二点をタッチしながら歩く方法(タッチテクニック)と、チップを地面に付けた状態で、杖を左右にスライドさせて歩く方法(スライドテクニック)があります。この杖は、後者に効果がある杖です。


・ティアドロップ式(涙のような形状)



・ゴム式
画像は日本点字図書館様とオアシス様から引用

などがありました。
白杖といっても全てが白色ではなく、グリップや先端チップ部分は黒いものが多いようです。支柱部分は、路面の白線や雪道でもわかりやすいように、地面から20センチ程赤く塗られているものもあるようです。


視覚障がい者の皆様が、少しでも社会に出られる環境が整えば・・・ そんな気持ちでレポートを書かせて頂きましたm(__)m  出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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