2014年1月7日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)              このエントリーをはてなブックマークに追加  




性行為で肝臓がんに?肝がんと肝細胞がんの違いとは?

ミュージシャンの池田貴族さんが36歳の若さでこの世を去りました。肝細胞がんだったそうです。


ところで、肝がんの原因って何だろう?
また、肝がんと肝細胞がんの違いってなんだろう?という事で簡単に調べてみました。


肝がんは大きく分けて二つに分類する事ができます。


”原発性肝がん” = 肝臓で発生したがん細胞(9割)
”転移性肝がん” = 他の臓器のがん細胞が肝臓に転移(1割)


ここでのポイントは原発性肝がんについてです。




肝細胞がんは、肝臓にがん細胞が発生するので、原発性肝がんに分類されています。  


肝細胞がん = 原発性肝がん


実は、原発性肝がんの90%~95%が肝細胞がんにあたるので、肝がんといえば、肝細胞がんを指しています。


つまり、肝がんは肝臓にできる腫瘍の総称ですが、その多くが肝細胞がんですので、これを肝がんと呼ぶ事もあるようです。


ちなみに、原発性肝がんの残りの5%~10%は胆管細胞がんです。


では、肝臓がんの原因って何だろう?


がんといえば、「肺がん」・「胃がん」・「大腸がん」、などを思い浮かびますが、これらのがんは、生活習慣(食事・たばこ・お酒)と大きな関わりがあるようです。


しかし、肝がんに至っては、
その原因の9割ほどが肝炎によるものだとされています。


肝炎とは肝臓が炎症している総称で、主にウイルス性によるものが多いようです。 このウイルス! 「A型」~「G型」 および、「TT型」の8種類のものが存在し、がんに発展するのが「B型」と「C型」になっています。


B型肝炎(日本の場合)
B型肝炎保有者は、130万人 ~ 150万人ほど存在し、そのうちの9割ほどが無症状となっています。 しかし、残りの1割が肝炎を発症させ、肝硬変や肝がんに発展させてしまいます。


B型肝炎は母子感染に留まらず、輸血、臓器移植、刺青、ピアス ←(消毒をしていない針) などでも感染します。特に若者を中心に増えているのが、性行為による感染です。


C型肝炎もB型同様、血液や体液による感染となります。
性行為や母子感染もありますが、B型ほど感染力が低いようです。


いずれにしても、予防策としてコンドームが有効ですので、HIV対策同様、性行為に関してはその活用が大切になってきます。 また、夫婦間における感染もありますので、予防のためのワクチンを接種するのが望ましいようです。(効果は数年~10年程度です)


性行為が原因で肝炎になり、これが肝臓がんに発展する事もあるのですね。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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