2015年10月19日更新 出川雄一 (障がい者就労研究家) 
 




命が助かる!ヘルプカードとは何ですか?


ヘルプカードです。利用している方から画像を送って頂きました。


更新日現在、ヘルプカードについてツイートした記事が人気です。



スロッターさんのツイート


内容
今日出会った学生が自分の身体の事をはなしてくれました。彼女は線維筋痛症という全身に痛みがある病気で、痛みで立っていられなかったり動けなくなることもよくあるそうです。一見すると笑顔が素敵な元気な女の子なので、全然わかりません。鞄にヘルプマークをつけていますが、電車で席を譲ってもらう事はないそうです。あまり知られていないヘルプマーク、目に見えない障害をもっていたり、義足だったり、援助や配慮を必要とする方がつけています。彼女の為に、ヘルプマークが知れ渡る手伝いをすると約束しました!ご協力お願いします☆


この記事を私のツイッターでリツイート(転載)させて頂くと、多くの方から貴重なコメントを寄せて頂きました。情報提供ありがとうございました。


ヘルプカードとはいったい何だろう?という事で、今回はその本質について調べてみました。


東京都福祉保健局のホームページによると、
『障害のある方などが災害時や日常生活の中で困ったときに、周囲に自己の障害への理解や支援を求めるためのものです』と書かれておりました。


さらに、『ヘルプカードは、特に、聴覚障害者や内部障害者、知的障害者など、一見、障害者とはわからない方が周囲に支援を求める際に有効です』とも書かれています。


上記ツイッターで書かれている通り、ヘルプカードが認知されていないため、配慮がなされていないようです。


「このヘルプカードを所持していたおかげで自分の命が助かった!」 ヘルプカードの大切さを訴えている方からご連絡を頂きました。



Iさんのヘルプカードです。診察券番号・緊急連絡先等も書かれておりました。

「ここ1年で3回お世話になっている。」という1型糖尿病でヘルプカードに助けられたIさん。


『低血糖で意識を失った際、このカードで命が助かりました。何故ならば、インスリンを打っている関係で、他の病院では対処が難しいからです。このカードにはかかりつけの病院名が書かれているので、意識を失った際、救急隊員がこのカードを確認し病院に搬送してもらえます。知らない方が多いと思いますので、困っている方に教えて頂きたく思います』 とのメッセージを頂きました。


配布は市区町村の障害福祉課。
東京都では都営地下鉄の各駅でももらえます。


しかしこのヘルプカード!配布している自治体と配布していない自治体があるようです。埼玉県庁は、「埼玉県越谷市でヘルプカードを作っている」と回答があったものの、越谷市に連絡をすると、「存在そのものがわからない」との返答が・・・


「内部障害の方は、絶対に利用すべきです。」と訴えるIさん。今日もまた一つ勉強になりました。 出川 雄一(福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家) 2015/10/19


ツイッターで皆さんから頂いたメッセージです。
◎初めて知りました。 家の長男は心臓疾患で内部障害になります。 見た目はわからないので、どうしても電車移動などで困ったことありました。 認知されてないと意味がないですものね。



◎ヘルプマークは 身に付けやすい。ハートプラスマークの方が身に付けるのに勇気がいるが、認知度が低くても周囲から見て分かりやすい。 両方ありますが 娘に持たせていて感じる事です。


◎娘の場合、ジッとしている分には大丈夫なので、電車内ではしまい、 階段は登れないのでエレベーター利用する時など、理解を得たい場面ではハートプラスマークをはっきり出しています。



◎我が市のヘルプカードは、紙で出来ていますが、沢山の情報を記入する事が出来ますよ。写真は我が市のヘルプカードの表(上) と裏(下)です半分に折りカードホルダー等に入れます。