2013年12月22日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)             このエントリーをはてなブックマークに追加  




振り込め詐欺!恐怖を与える理由とは?

時代に関係なく、人間の本質はほぼ一緒です!人間は恐怖に打ちのめされると判断力が奪われてしまいます! そして、この本質を利用したものこそが振り込め詐欺のメカニズムです。


振り込め詐欺の本質を調べていくと、平安時代の僧である源信(942 - 1017) さんにたどり着きました。


この源信さん。
実は人間の本質を理解していた僧なのです。


985年、源信さんは往生要集(おうじょうようしゅう)という極楽浄土に関する仏教書を発行しました。


地獄の世界!
そして、極楽浄土のありさまを表現したのです。


その中に描かれたものこそが地獄絵図です。


「地獄とは、こういう所なんじゃ~~!」
「キャ~~~~~~~~~~~~!」


庶民達は、その絵の恐ろしさにビックリするのです。実は、これこそが源信さんの描いたシナリオで・・・ 庶民に恐怖を与える事により、たくさんの信者を獲得する事に成功するのです。


このメカニズム!
実は振り込み詐欺や健康食品・当たり屋など、様々な場所で応用されています。 恐怖を与えると、人間の思考力が低下するのです。




人間の脳に存在する扁桃体(へんとうたい)
彼らはこの特性を利用して、人間の思考をコントロールしようと考えているのです。


不安や恐怖を感じると、逃げ出したくなる心理が働きます。
大昔の人たちは自然と友に暮らしていたので、危険を察知すると直ぐに逃げなければなりません。


そして、素早く逃げるためには、
心拍数を一気に上昇させなければなりません。


恐怖や不安をいち早く感じとるのは扁桃体の役割ですので、この場所が刺激を受けることにより、過呼吸、心臓の動悸・発汗などが促され、逃げれる体勢が整うのです。


ちなみに、この場所が機能しないと、恐怖を感じませんし、機能しすぎると不安障害(精神疾患)に陥いる傾向にあるようです。


扁桃体が活発になると、危機に直面しているので、思考力が低下し、振り込め詐欺だとわかっているのに、相手の言葉を半信半疑に思ってしまうのです。また、この恐怖から逃れたいという心理も働き、開放されたいという気持ちから、相手のいう事を素直に聞くことで、楽になりたいという心理も働きます。


一方、振り込め詐欺が常套手段としているキーワードがこちらです。
「死」・「借金」・「保証人」・「交通事故」 特に号泣すれば、声もごまかせますし、扁桃体に刺激を与えるにはもってこいの手法です。


つまり、振り込め詐欺とは、一瞬のうちに扁桃体を活発にし、思考力を奪う事で成り立っている詐欺なのです。


このメカニズム!
様々なところで応用されています。


〇占いで不安を煽り、〇〇を買えば運気が開けますよ~♪
〇血液がさらさらではありませんね。ブレスレッドをつければ血行がよくなりますよ~ (血液サラサラ詐欺など) 
〇当たり屋が怒鳴りつければ簡単にお金を支払う。


まずは、上記のメカニズムを知ることで、
「不安を与える人間は要注意だ! この若造め、あたしの扁桃体を操ろうとするなんて、100年早いわよ(* ̄▽ ̄*)」 ← 振り込め詐欺のメカニズムを知ることが大切だと思います。


人間にはこのような本質が備わっていたんだなぁp(*`O´)/
本質を知ることで、みんなが少しでも不幸せにならないよう、しあわせ研究の旅は続くのでありました (*・ー・)ノ  (雑学研究家、安田泰淳)


    


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