2014年1月14日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)             このエントリーをはてなブックマークに追加  




マクドナルドが低迷している理由

今回は、本質論を用いて、マクドナルドの低迷について考えてみました。


もともと、アメリカのマクドナルドは、日本での事業を展開する際、「勢いのあるダイエーと協力したい! ダイエーの店舗にマックを置きたい!」 このような考えがありました。」


しかし、ダイエーとの話がまとまらず、アメリカのマクドナルドは貿易商の藤田田(ふじたでん)さんと協力関係を築くことになるのです。 一方ダイエーは、独自ブランドのファーストフード店、ドムドムバーガーを展開しました。 → 日本初のファーストフード店はどこですか?(経済雑学69参照)


近年のマクドナルドの戦術は、
「とにかく回転率を上げて売り上げアップにつなげよう」 このような戦略があったように思えます。


2012年4月  ホットコーヒーのおかわりを廃止
2012年10月 カウンターのメニュー表を廃止


人間の本質を理解していた藤田田さんが知ったならば・・・
たぶん、怒っていると思います。


「果たして自分は、本当にこの世の中に存在しているのだろうか?」 常に、潜在意識の中で不安を抱えて生きています。


「人は、人が集まるところに集まる性質がある」


このような性質があるのは、自分の存在に対する不安のあらわれ!つまり、自分の存在を確認してもらうために、人がいる場所に集まってしまうのです。


「いらっしゃいませ~」 と声をかけられなかった時、ちょっとだけ不安になりますよね? 「果たして自分は本当に存在しているのだろうか?」 このような潜在的な不安があるのだと思っています。


ですので、挨拶が大切だといわれるのは、お互いの存在を確かめあう行為だから大切なのではないでしょうか?


学校のいじめで無視をされた時、自分の存在を否定された印象を抱くので、本当に本当につらいのです。(だから、絶対に無視をしないであげてくださいよ!)


行列が行列を作る理由の一つが、他者と同じ行為をするための安心感。これに留まらず、他者と一緒にいる事で、自分の存在を確認してもらえる・・・ (精神的な安心感)


人は人が集まるところに集まります!
ですので、回転率を上げすぎる行為は、人間の本質に逆らってしまい、お客様が離れてしまう大きな要因になってしまいます。


「回転率を上げ + 値上げを行う」  → 人が少なくなり離れていく


藤田さんは、ハンバーガーを59円にした結果、様々なところで批判を浴びてしまいました。 しかし、これを行った結果、お客さんはマクドナルドに根付いていき、少々の値上げを行っても、その結びつきから離れようとしませんでした。


愛は人と人とを結びつけます。
藤田さんの59円戦略は、お客様にとって「愛」と受け止められたに違いありません。


藤田さんが築き上げたお客様との結びつき。しかし、マクドナルドの精神的な貯金は全て使い果たしてしまいました。 マクドナルドの問題は、ヒット商品云々ではなく、原点(本質)に立ち返る事ではないでしょうか?


「何故、マクドナルドはコーヒーのお替りを無料にしたのか?」


行列が長いがために帰ってしまうお客様。
しかし、この行列を見たお客様は必ずまたやってきます。人は人が集まるところに集まる性質があるためです。


せめて、閑散している時間帯に限り、コーヒーのおかわりを無料にする。このぐらいの度量があってもいいのにね~(^ー^ )/。 (雑学研究家 安田泰淳)


    


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