著者 安田泰淳(雑学研究家)



キユーピー!名前の由来+人形裁判



マヨネーズとは「卵」・「酢」・「植物油」をかき混ぜ、味付けとして「塩」などを加えた調味料です。そして、日本でのマヨネーズのシェアの約6割を占めているのが「キユーピー株式会社」です。


「キユーピー」の文字を注目してください。
キユーピーの「ユ」は小さな「ュ」ではなく、大きな「ユ」が使われています。 「キヤノン」の「ヤ」の文字と同様、文字のバランスを考えて大きくしているのだそうです。


「小さい文字が入ってしまうと凸凹になってしまい、デザイン的に良くない」というのがその理由です。


キユーピーの名前の由来はローマ神話に出てくる「キューピッド」からきています。キューピッドは愛の神として登場し、彼の放たれる矢に当たると、恋愛が成立するというお話です。


「愛は食卓にある」 ←キユーピーのスローガンです!


キユーピーのキャラクターはキューピー人形を模倣してできた作品だとされています。 アメリカのローズオニールという女性アーティストが1909年に創り上げたキャラクターです。


しかし、1998年にキューピー人形をめぐる裁判が勃発します。
ローズオニールは1944年に亡くなりますが、その後、ローズオニール財団が設立、1998年には日本人愛好家に、日本での権利を譲渡する事となりました。


この愛好家がキユーピーを相手取り、著作権侵害を訴え裁判を起こしています。原告側は「キューピーのキャラクターを勝手に使っているのは著作権の侵害にあたる!」と訴えました。


一方、キユーピー側は「オニールの描いた絵との類似性はまったくない!」と主張。両者の意見が真っ向から食い違う裁判となりました。

裁判の結果、
類似性が認められないとのことで原告側の請求が却下されています。

ローズオニールのキューピー キユーピー株式会社

↑ホームページのURLを載せておきました。似てると思いますか?難しい裁判になったかと思われます。  (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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