著者 安田泰淳(雑学研究家)



紙幣は日銀が、硬貨は政府が発行している理由とは?

お金って面白いなぁ(。・ω・)ノ
硬貨を見ると日本国と書いてありました。
つまり、このお金は、「政府が発行していますよ」 と主張しているわけです。


一方、お札を見てみると・・・
日本銀行と書いてありました!
つまり、政府ではなく日本銀行が発行しているのです。


硬貨も紙幣も・・・
日本銀行、または政府がまとめて発行すれば合理的でコストも削減できるのに・・・・


どうしてわかれているんだろう?


明治初期、実は紙幣も硬貨も日本政府が発行していたのです。
しかし、西南戦争(1877年)という戦いが起こり、莫大なお金が必要になってしまいます。 すると、政府はお金をいっぱい刷り、それを戦費にあててしまいました。


その結果、世の中にお金が出回り過ぎてしまい、物価が上がってしまうのです。


そこで、お偉いさん達が考えます。


お偉いさん
「政府の判断で勝手にお金を刷ったから、インフレになってしまったよ。 政府の人間がお金を刷るシステムだと、戦いがある度にお金を刷るので、その度にお金の信用がなくなってしまうw(゚o゚)w


紙幣に関しては政府とは独立した中央銀行を作っておき、その組織の判断でお金を刷ってもらおうではないか。 ただし、硬貨は紙幣に比べそれほど影響がないので、引き続き政府が作りましょう。」


という事で、
紙幣は日本銀行が作り、硬貨は政府が作っているのです♪


よって、日銀の理念には次のことが記されています。
「物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資すること」


つまり、日銀の本質は通貨の安定を図ることを理念としているのです。
世界の国々がお金をバンバン発行しているにもかかわらず、日銀は比較的消極的になっている理由はここにあるのですね。  (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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