著者 安田泰淳(雑学研究家)



優秀すぎて働けない事もある!!

豊臣秀吉が織田信長に仕える前、今川義元の家来の家来にあたる、松下之綱(まつした ゆきつな)の子分として働いていました。


仕事が出来すぎた秀吉さん!
いつしか、周囲から妬みの対象となってしまうのです。 軋轢を心配した松下さんは、秀吉に暇を与え、お金を渡して出て行かせることとなるのです。


後に、織田信長の子分となる秀吉さん。過去に妬まれた事を配慮して、求められた仕事に対して、100パーセントの仕事はするものの、あえて自分の能力を最大限に発揮せず、親方である信長に頼っていた。と伝えられています。


そんな秀吉の部下にあたるのが、
2014年の大河ドラマの主人公である黒田官兵衛です。黒田さんは秀吉に認められたい一身で働きましたが、自分より鋭い提案をする官兵衛に対し、「いつか、こいつにのっとられるんじゃないか?」 こんな疑念を抱き、手柄を立てても褒美を与えなくなるのです。


能ある鷹は爪を隠すです(r-_-)r


優秀な人材を確保したい!
企業はこのような思いで採用に励んでいますが・・・


一方で、「学歴や能力が高い人の採用は控えたい」
そんな企業が存在するのも事実です。


専門用語で「over qualified」←(オーバークオリファイド)といいます。「資格超過・能力が高すぎる」という意味があります。


上司よりもレベルが高い人材を採用すると立場を損ねてしまう!また、他の同僚と比べ、明らかにレベルが違いすぎ、会社の中で浮いてしまう!そんな心配があるからです。


主婦がパートの募集に申し込む際、
あえて大卒の経歴を隠して面接を受けている!こういう人も意外に多いようです。


「会社の風格に合った人を採用をしないと、応募者が不満を募らせてしまい、すぐに辞めてしまうだろう」 と応募者の将来を考えて不採用になる事もあるのです。


また、あえて未経験者を採用することもあります。
今までの経験や能力が事業を成長させる妨げになるからです。


三洋電機の創業者である井植歳男さん。このお姉さんと結婚したのがパナソニックの創業者である松下幸之助さんです。


井植さんは学歴にコンプレックスを持っていました。
いえいえ!今とは逆です^^


井植さん
「俺は小学校を卒業した為に変な知識をいっぱい身につけてしまった。それに比べお兄さん(幸之助)は小学校を途中でやめたので常識がない。色々な発想ができるお兄さんには絶対に勝てない!」


そこで・・・・・


井植さん
日本で松下幸之助と戦っても勝負にはならない。だから俺は世界で勝負するんだ!三つの海「太平洋」・「大西洋」・「インド洋」で天下を取るんだ。という気持ちを込めて三洋電機という社名にしたのです。


学歴や経験が邪魔になるケースもあるのですね^^


誰もが認める履歴書の内容!しかし、書類選考で不採用・・・・
応募者の立場からすれば予想もしなかった結果ですが、能力が高すぎて不採用を決める会社もありますので、ガッカリしないでくださいね(^^)  (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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