著者 安田泰淳(雑学研究家)



為替の本質!キャリー取引とは何ですか?

キャリー(carry)とは「運ぶ」という意味があります。

経済用語で使われている「キャリー取引」とは、お金を運ぶという意味から、海外などから通貨を借り入れ、他の金融サービスにお金を移動させる事で、利益を稼ぐ取引の事をいいます。


例えば、金利の安い日本の金融機関からお金を借り、金利の高い海外の金融機関にお金を預ければ・・・・


お金を増やす事ができるではないか?(^ο^)
このような取引を「キャリー取引」といいます。


しかし、為替相場は日々変動していますので、損をするリスクも伴います。


2007年の円相場は1ドル120円前後で推移していました。
何故、円安に推移していたのでしょうか?


それは、日本の金融機関から金利の安い円を借り、金利の高いアメリカのドルに変えていたためです。


円を売って → ドルに換える
円が売られるということは、円の価値が低くなるので円安ドル高となります。


為替相場が円安で安定!これが日本の輸出関連企業が利益を上げる要因になっていたのです。


その後、アメリカではサブプライム問題が発生します!
アメリカでは低所得者に対してお金を貸しやすくし、これが住宅バブルへと発展しました。しかし、低所得者に貸したお金が返ってこなくなり、これが金融不安へとつながります。 リーマンブラザーズ証券が破綻しました。


アメリカはヤバイんじゃないか?
という不安へとつながり、ドルを売る動きが加速してしまい、円高へと推移してしまうのです。


更新日現在、リーマンショックを乗り越えアメリカの株は上昇しています。
キャリー取引が復活すれば・・・ 日本の為替は再び円安に向かうかも知れませんね☆  (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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