著者 安田泰淳(雑学研究家)



金行ではなく、銀行と呼ばれているのは何故ですか?

これは明治初期のお話です。
アメリカの国立銀行法であたる「National Bank Act」


このBankを日本語に訳すとき、
福沢諭吉などのお偉いさんが集まり、議論を重ねる事となりました。


福沢さんたち
『この組織は金と銀を扱うので、「金行」か「銀行」のどっちかにしよう!』


結果、金行(きんこう)よりも銀行(ぎんこう)のほうが言いやすい。という理由で「銀行」に決定したそうです。


ちなみに「行」という文字は、中国語で「店」という意味があります。


銀本位制(紙幣を銀と替えてくれる制度)だったから銀行にしたんだ!という説もありました。しかし、銀行が設立された明治6年頃は紙幣と銀を交換できない不換紙幣が大半を占めており、説得力に欠けるとされています。


ちなみに、日本銀行券が発行され、銀本位制が開始されたのが1885年(明治18年)になります。 (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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