著者 安田泰淳(雑学研究家)



観光庁!設置されたのは何故ですか?

観光庁という聞きなれない言葉!
実は2008年に発足した新しい組織で、国土交通省の外局として設置されました。


外局とは、特殊性の高い専門的な業務を行う組織で、独立性の高い事務を行う機関をいいます。


過去の日本は観光に力を入れませんでした。というのも、貿易で利益をいっぱい稼いでいたので、観光の分野でも儲かってしまうと、他の国から何を言われるかわかりません・・・


他国への配慮から、
今まで観光の分野に力を入れてこなかったのです。


しかし、バブルが崩壊し、経済に陰りが出てきます。
すると、「そろそろ観光に力を入れようではないか!」 と考え、観光庁が設立されたというわけです。


2006年の観光白書によると、日本人が海外で使ったお金から、海外の人が日本で使ったお金を差し引くと、184億ドルの赤字になるのです。


そこで、日本に存在する魅力的な観光地の支援や、観光人材の育成などを推進し、海外から多くの観光客を連れてくるのが観光庁の役割です。


国連世界観光機関によると、
世界の国際観光収入と国際旅客運賃収入の合計金額は、一兆四千億ドルほどになるそうです。


つまり、この市場を制した国こそが外貨を獲得できるというわけで、日本もようやく観光に力を入れ始めた事がわかります。  (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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