正露丸!ラッパのマークの理由とは??
大幸薬品によると、 この薬を発売したのは1902(明治35)年だそうです。
しかし、その時の名称は「正露丸」ではなく「征露丸」だったのです。 征露丸とは露西亜(ロシア)を征服する!という意味を込めて名づけられたものなのです。
「予防的投薬」という概念が一般には浸透していない時代!
特異な臭気を放つこのお薬をなかなか飲もうとしてくれませんでした。
そこで、軍の首脳は、
「陛下ノゴ希望ニヨリ」
と明治天皇の名を借りて奨励することにしたのです。
この機転により、下痢や腹痛により戦線を離脱する兵士は激減したといわれています。後年、征露丸は外交関係を考慮し、正露丸という名称に変更され今日に至ります。
大幸製薬の正露丸はラッパのマークが描かれています。
これは日清戦争で戦死した、
木口小平という兵隊のエピソードが関係していたのです。
突撃の合図を出していたラッパ手の小口さん。敵からの銃弾を何発も受けてしまいます。 しかし、息を引き取るまでラッパを吹き続け、死んでもラッパを手離さなかったそうです。
ロシアとの戦いでは、 「この精神を受け継ぐんだ!」 という意味を込めてラッパのマークにしたそうです。
ちなみに 「正露丸」
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この名称は大幸薬品が商標権を主張していましたが、昭和49年、最高裁により正露丸は普通名詞との判決が下っています。
つまり、主成分であるクレオソートを扱った薬品は、大幸薬品でなくとも正露丸という名称で販売してもいい事になっています。 (雑学研究家 安田 泰淳)
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