著者 安田泰淳(雑学研究家)



カルピス名前の由来!山田耕筰が決断

山田耕筰といったら、赤トンボの作曲家じゃないですか!
どういうことなのですか?


カルピスの創業者である三島海雲(みしま かいうん)は会社設立時、三つの会社名を候補として考えていたそうです。


「カルビス」・「カルピル」・「カルピス」です。
「カル」はカルシウムのカルを意味しており、カルビーと一緒でした^^


三島海雲は迷い続けます。


そこで、交友のあった山田耕筰に相談したのです。
「母音の組み合わせが、とても開放的かつ堅実性があってとてもよい。発展性が感じられる。きっと繁盛する」


山田さんはカルピスを勧めたそうです。


カルピスのピスは「サンスクリット語」からきています。
この言葉はインドなどの公用語として用いられていましたが、現在ほとんど使われていないそうです。


仏教では「乳、酪、生酥(しょうそ)、熟酥(じゅくそ)醍醐(だいご)」を五味といいます。「牛より乳を出し、乳より 酪を出し、酪より 生酥を出し、生酥より 熟酥を出し、熟酥より 醍醐を出す。醍醐は最上なり」という言葉があるのです。


この五味を調べると、専門家でも解釈がわかれているのですが、
熟酥」は煉乳
「醍醐」はチーズ だといわれています。


三島海雲は最上なりと言われている言葉、「醍醐」のサンスクリット語にあたる「サンピルマンタ」を引用し、カルピルがお気に入りだったそうです。


しかし、山田耕筰の鶴の一声で「カルピス」(熟酥をサンスクリット語で『サルピス』といいます)にしたそうです。 


奥が深い社名だったのですね☆ (雑学研究家 安田 泰淳)


    







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