著者 安田泰淳(雑学研究家)



勝手に保証人にさせられた!払わないと駄目?

「保証人」と「連帯保証人」の違いとは・・・
Aさんに頼まれて仕方がなく保証人になってしまったよ。しかし、Aさんは期日までに借金を返済しませんでした・・・・。


「保証人」の場合、Aさんに財産があることを証明できれば、変わりに借金を返済しなくても大丈夫です。


しかし、連帯保証人になってしまった場合、Aさんが期日までに借金を返済できなかった瞬間・・・ わたしがAさんの代わりに借金を返済しなければならないのです。

Aさんが莫大な財産を持っていても・・・・・
わたしがこつこつと働いて返さなければいけません(TT)


それでは、連帯保証人になるなんて一言も言っていないのに、勝手に保証人にさせられた場合はどうなるのでしょうか?


そんな時、「連帯保証人になる契約なんてしてないから払いません!」の一言で大丈夫です。そう言い張るしかありません。 しかし、万が一、立証責任が発生してしまった場合、そういうわけにもいきません。


そこで、自分が契約していない事を証明する手段として、筆跡鑑定を専門の人にお願いする事になります。 そして、この人の字じゃない!という鑑定結果が契約していない証拠になります。


絶対にやってはいけないことがあります。
それは、「千円だけでもいいので払ってくれませんか?」と言われ、ついつい払ってしまったら大変な事になってしまいます。


連帯保証人としての責任(意志)があるのだと判断されてしまうからです。「保証人になった覚えはない」と言い張っても支払い義務が発生してしまいます。


他にも、「安易に実印を渡したり」・「容易に実印が盗める環境」にあった場合は、重大な過失があったとして保証人としての責任を問われることもあります。


よって、実印の貸し借りはお勧めできません。押されている判子が実印の場合、裁判で争っても負けてしまう可能性があるのです。 (雑学研究家 安田 泰淳)


    












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