2014年8月12日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)            




思春期早発症の原因って何ですか?

前回、6歳でCカップ!思春期早発症を疑ってください というテーマでレポートを書かせて頂きました。体の成長が早すぎるお子様は要注意でございますm(_ _)m


今回は、思春期早発病の原因って一体なんだろう? についてのレポートを書かせて頂きます。この病気を調べてみると、主に二つのパターンが存在していました。


○中枢性思春期早発症
○末梢性思春期早発症 です。


○中枢性思春期早発症



中枢性思春期早発症は間脳にある視床下部(ししょうかぶ)と下垂体(かすいたい)がポイントとなります。


下垂体は卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンといった、体を形成するのに必要なホルモンが分泌される場所です。


そして、これらのホルモンは、視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(ゴナドトロピン放出ホルモン)の影響を受けています。つまり、ゴナドトロピン放出ホルモンが分泌されていなければ、下垂体の卵胞刺激ホルモンや黄体形成ホルモンは影響を受けませんので、分泌されない事になるわけです。


中枢性思春期早発症は、早い段階で視床下部からゴナドトロピン放出ホルモンが一生懸命分泌しているために・・・ 下垂体が反応してしまい体が成長してしまうのです。


どうして、ゴナドトロピン放出ホルモンは早い段階で分泌されているのでしょうか?残念ながら、原因がよくわかっていないケース(女性に多い)。


そして、「脳内の腫瘍」・「脳炎などによる後遺症」など、脳による器質により分泌されるケース(男性の多い)にわかれるのです。


よって、治療方法は、下垂体から分泌されるホルモンを抑制する薬を投与する事。腫瘍の場合は摘出を優先する事になります。


○末梢性思春期早発症


画像は東京医科歯科大学から引用

性ホルモンは、精巣・卵巣・副腎(ふくじん)でも作られます。しかし、ここに腫瘍が発生したがために、性ホルモンが大量に分泌されてしまい、思春期早発症を引き起こしてしまうケースもあるようです。


例えば、大人は60兆個もの細胞があるとされています。この60兆個の細胞がバランスを取りながら調和をはかっているのです。しかし、この調和を乱すものが現れます。それが腫瘍です。身体の一部の組織や細胞が、病的に増殖したものを腫瘍と呼んでいます。


この腫瘍が悪さをしたり、調和を乱したりすることで、体の組織が混乱してしまいホルモンが大量に分泌されてしまうのです。


原因不明なケース。そして、腫瘍などにより体が早期に成長してしまうケースなど、命にかかわるものもございますので、小児内分泌専門医に見てもらう事をお勧めします。


追記
しかし、治療が必要ないケースも存在します。
幼くして胸が大きくなったり、陰部の毛が生えてきても、性ホルモンの数値が上がっていない場合は治療しなくても問題ありません。ホルモンの数値を調べる事が可能ですので、いずれにしても専門医に相談した方がよろしいかと思います。 


デリケートな問題ですので、ココロのケアも大切にしてあげてくださいね☆ (雑学研究家 安田泰淳)  関連雑学 → 6歳でCカップ!思春期早発症を疑ってください


    










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