著者 安田泰淳(雑学研究家)



疲れない生き方!デモステネス症候群とは?

デモステネス症候群・・・・ なんだか難しそうな名前だなぁ~

この言葉は心理学の本を数多く出版している加藤諦三(たいぞう)さんが作った言葉です。ちなみに、デモステネスとは古代ギリシアの政治家です。


噛み砕いていうと、人から「○○さんスゴ~~イ」と思ってもらうために、自分が好きではないことに一生懸命努力する事です。


例えば、世間は韓国ブームだったとします。しかし、A子さんは韓国旅行やヨン様にはまったく興味がなく、国内旅行が大好きでした。


A子さんの心のつぶやき
「韓国に行ってヨン様とのツーショット写真を撮りたい。そして、これをみんなに見せて凄いといわせたいんだぁ\(o ̄▽ ̄o)/」


しかし、実際に韓国に行っても面白くありません。何故なら、ヨン様にはまったく興味がないからです。


何故このような心理状態が働くのでしょうか?それは、A子さんが持っている劣等感に隠されています。劣等感が強い人は「人を見返したい!」という気持ちが強く、自分は凄い!と思わせるために、好きでもない事を一生懸命努力をし、心を満たそうとしているのです。


自分の気持ちの中で、このような意識を持っていないか?この心理に気がつけば、無駄な労力を使わなくて済み、心の疲れが解消されるかもしれませんね。


ここからはデモステネスさんのお話です。
デモステネス(紀元前384 ~ 紀元前322)は古代ギリシアの政治家(雄弁家)です。しかし、デモステネスさんはある劣等感を持っていました。それは「R」の発音がうまくできないことでした。


先天的なものだったそうですが、努力に努力を重ね、「R」の発音が綺麗に出るようになり、ついに大雄弁家となり様々な人から賞賛されることになるのです。自分自身の劣等感を「人を見返したい!」という精神で乗り越えた・・・ かのように見えました・・・


しかし、悲劇が待ち受けていたのです。
Rの発音に執着したあまり、彼は自殺してしまうのです。劣等感にさいなまれてたと考えられています。(きっと、人々はRの発音なんてどうでもよかった事でしょう・・・)


劣等感を克服する事に力を注ぐよりも、自分の得意な分野に力を注いだ方が、楽に生きられるのではないか?と考えさせられました。 (雑学研究家 安田泰淳)


    












TOPページへ