著者 安田泰淳(雑学研究家)



秋なのに、小春日和というのは何故ですか?

小春日和を辞書で調べると、
「初冬のいかにも小春らしい穏やかで暖かい日和」と書いてありました。


つまり、11月頃の穏やかな陽気を小春日和というのです。


あれれ?やっぱり疑問に思いますよね(^^)?
11月なのに、どうして小春という単語が使われているの~?


今でこそ、地球が太陽の周りを一周するのにかかる日数(365日) → 太陽暦を使用していますが、1872年(明治五年)までは太陰太陽暦(太陰暦)を採用していました。


太陰太陽暦とは・・・
月が地球を一周する日数は29.53日です。 そして、12回まわった時にかかる日数は354日です。 しかし、太陽暦では太陽の周りを一周するのに365日かかりますので、11日たりません。


そこで、足りない11日を19年に7回の閏月を設けて補う事にしたのです。(かなり複雑ですよね・・・)


実はこの太陰太陽暦では10月の事を小春と呼ばれていたそうです。
そして、太陰太陽暦の10月は太陽暦の11月にあたります。この時期、春のように暖かな陽気が続くことから、小春と呼ばれるようになりました。


この名残が現在でも続いているのですね☆ (雑学研究家 安田泰淳)


    









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