2014年9月4日更新 著者 安田泰淳(雑学研究家)            




雷おこし!おこしって何ですか?

雷おこしの原料って何だろう?
実はお米だったのですね。このお米を乾燥させ、サラダ油で揚げてから、「水」・「砂糖」・「バター」・「水飴」などで味付けして出来上がりです。


浅草寺の正面に立つ雷門。


右に風神、左に雷神が祭られているところから、正式には「風神雷神門」と呼ばれ、それが略されて「風雷神門」→「雷門」と呼ばれるようになりました。


雷おこしの雷は、この雷門が由来していました。
江戸時代中期、この雷門の近くでおこしを販売した事から雷おこしとなりました。


え?おこし・・・ おこしって一体なんだろう?


おこしとは、穀物を飴などで加工したもので、日本でもっとも古いお菓子だとされています。その起源は紀元前にさかのぼるとされており、日本書紀によると神武天皇(初代天皇)の時代、豊作祈願として神様に捧げられていた事をうかがわせる文章が記されておりました。その後、平安時代から室町時代にかけて貴族などによって食べられるようになるのです。


江戸中期になると、大阪では天下の台所と呼ばれるようになり、様々な食べ物が集まるようになるのです。良質な、「米」・「飴」・「砂糖」などが流れ込み、美味しいおこしを作る事ができました。


この ”おこし” という言葉をひっかけて、「身をおこし」・「家をおこし」・「国をおこして」・「福をおこす」 縁起のいいお菓子なんですよ~♪ こんなふれこみで庶民の間で人気になるのです。


東京に立ち寄った際は、スカイツリーの近くにある浅草寺にお立ち寄りくださいね☆「お土産に、雷おこしはいかがでしょうか~♪」


ちなみに
”常盤堂雷おこし本舗” は元祖雷おこし店として歴史ある銘菓店です。その屋号である常盤(ときわ:永久不変の意)」には、雷おこしが観音様と共に永遠に栄えるようにという思いがこめられているそうです。 (雑学研究家 安田泰淳)


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