2012年8月17日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家) |
アスペルガー症候群!名前の由来
前回はアスペルガー症候群とは何ですか?
についてレポートを書かせていただきました → 福祉の本質2参照
アスペルガー症候群とは、IQが比較的高い自閉症(こだわり等の動作)をいいます。
アスペルガー症候群の中には、こだわりを活かした天才肌の人物も存在します。「アインシュタイン」・「ベートベン」・「エジソン」などがアスペルガー症候群だったのではないか?といわれています。
このアスペルガー症候群のアスペルガーとは・・・
実は人の名前でした。
ハンス・アスペルガー(1906-1980)はオーストリアの小児科医です。彼は1944年に4人の男の子に関する論文を発表しています。
その内容とは・・・
アスペルガーさん 『4人の男の子を観察すると
"共感をする欠如" や
"友人関係の欠如" などがあったんだ。(いわゆる社会性・コミュニケーション・想像力の欠如) しかし、IQが比較的高く、こだわりが強い性質があるので、その才能を活かせば世間の役に立つのではないか!」 というものでした。
アスペルガーさんはこれを「自閉的精神病質」と名づけました。
しかし、アスペルガーが論文を発表する一年前に、レオ・カナーという人物が世界で始めて自閉症に関する論文を発表し注目を集めました。
つまり、アスペルガーさんの論文は埋もれてしまったのです。
後に、イギリスのローナ・ウィンクという精神科医がアスペルガーの論文を見つけ、彼を高く評価をするのです。
ローナ・ウィンクさん
「IQが高すぎて自閉症として認められないケースが存在する!この症状はアスペルガーさんの論文と当てはまるのではないか?」
そこで、「IQが高い自閉症をアスペルガー症候群と名づけよう!」と、自身の論文(1981年)に記載したのです。
このローナさんの発見により
アスペルガー症候群は世界に広がっていく事になるのです。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)
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