2012年10月15日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



そもそも、知的障害の原因とは何ですか?

前回、知的障害とは何ですか?というレポートを書かせていただきました → 今更ですが、知的障害とは何ですか?  今回はこのレポートの続きになります。


知的障害とは知的発達障害を略した言葉です。
つまり、発達障害の一つとして数えられている障害です。


発達障害とは、子供が発達する過程の中で体の一部が成長せず、その機能が限定的になってしまう障害です。


知的障害の原因は主に三つのパターンに分けられます。

〇病理的要因
脳に病理(病気の原因)が発生した状態をいいます。


例えば、突然変異による染色体の異常により、一本多い47本存在するケースです。(ダウン症など) この状態により、脳の発達に支障をきたし、うまく機能しないケースが存在します。 


病理的要因の場合、重度の知的障害になるケースが多いです。


その他、出産前後の「高熱」・「外傷」・「酸素不足」・「脳の圧迫」・「代謝異常」・「妊娠中のストレス」・「環境ホルモン」などにより、知的障害になるケースがあります。


代謝異常の代謝とは、取り入れた栄養を分解・吸収、必要のなくなったものを外に出すサイクルです。


脳に器質的障害が認められたとき、この病理性要因と診断されます。
器質 = からだの本質


〇生理的要因
知能指数が低くなる遺伝子が組み合わさったケースがこれにあたります。一般的に、脳の器質的障害が認めらない場合、このカテゴリーに分類されます。


〇心理的要因
虐待や会話不足により、
発育環境が整っていないがために、知的障害と判断されるケースです。刺激が少ない環境で育つと、IQが低くなる傾向にあるようです。


まとめ
「脳によるもの」、「生理的(遺伝)によるもの」、「環境によるもの」 この三つが主な原因として存在していました。 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)


    


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