2012年9月10日更新 著者 出川 雄一(障がい者就労研究家)



サヴァン症候群!ダニエル・タメットとは?

前回、サヴァン症候群について調べてみました。
→ サヴァン症候群とは何ですか? 


今回はサヴァン症候群のダニエル・タメットさんに焦点を合わせ、その本質について調べてみました。


ダニエル・タメットさん(1979 -   )はアスペルガー症候群自閉症) を抱えている障がい者です。 しかし、彼にはとてつもない能力が備わっていたのです。 例えば、27の5乗を問いただせば、間髪をいれずに、「14,348,907」 と答えられてしまうのです。


何故、そんな事ができるのか?


それは、自閉症特有の認知障害と関係しているのではないか?とされています。認知とは、物事を知り、それを脳で加工し、処理する一連の過程をいいます。この能力が人と異なる事で、とてつもない能力を発揮しているとされています。




上記の図をご覧ください。
タメットさんはこのような形で数字を認知しており、それぞれの形に色がついているとおっしゃっています。 3は緑色 4は青色 5は黄色 という具合です。




20000桁以上の円周率を答えることのできるタメットさん。上記のような絵が浮かんでくるのだそうです。


人間は五感(視覚・聴覚・臭覚・味覚・触覚)で刺激を受け、これが脳に送られる事で、様々な情報を総合的に判断しています。


しかし、ある能力を持った人は、視覚で刺激を受けたにもかかわらず、臭覚が反応してしまう・・・ または、味覚で刺激を受けたのにもかかわらず、五感全てが反応してしまう・・・


このような特殊な知覚現象を持ち合わせている人が存在するのです。
これを ”共感覚” と呼んでいます。


文字に色を感じる人。 味に音を感じる人。 臭いに音を感じる人。 などがこれにあたります。(芸術家タイプの人に多くみられます!)


タメットさんも共感覚が備わっているサヴァン症候群で、数字を見ると、色や手触を感じてしまう特性があるようです。


子供の頃のタメットさん。自閉症や共感覚をもっていた事から、いじめの対象になってしまいました。 自閉症はコミュニケーション能力が不足している特徴があり、また相手の目を見て話せない性質がありますので、周りからは相手にされず、いつも一人ぼっちだったそうです。


しかし、高校を卒業し、英語ボランティアとしてリトアニアに行ってから、考え方が変わるのです。現地の人達が、英語を話せるタメットさんを慕うようになり、次第に自信が持てるようになったのです。


タメットさん
「そうだったのか。人と違っていてもよかったんだ」


また、同じサヴァン症候群のキム・ピークさんと対談した時、次のような言葉を投げられたそうです。


キム・ピークさん
「ぼく達は人とは違うけど、違う事そのものを恐れてはいけないんだよ」 ← 強く印象に残っているのだそうです。


〇福祉研究
世の中には様々な個性が存在します。
その個性を一つ一つを理解する事が大切なんだなぁ と、改めて考えさせられました♪ 出川 雄一 (福祉ジャーナリスト / 障がい者就労研究家)

    


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